(2)は「企業のもつ商品の販売をメインとするサイト」の場合にどうすればよいかとテーマに考えてみましょう。
ECサイトを充実させるための3つの項目
商品の販売サイト、いわゆるショッピングサイト、ECサイトと呼ばれるジャンルのサイトを運営する場合は、サイトの目的とターゲットを決定し、ターゲットの心理を考えいる事が需要なポイントです。
ここでは、いくつか重要なポイントをおさらいしていきます。
1)その商品をネットで購入しようと考える人を、きちんと想像できてるか
2)ユーザーはどこからどうやってやってくるか
3)買った後の事を想像できるか
重要なのはこの3つとなります。
その商品をネットで購入しようと考える人を、きちんと想像できてるか
購入する人は1日どれくらいネットをする人ですかと聞かれて、即答出来るくらいでちょうど良い。
もし、直ぐに答えられない場合は、この商品はネットで広まりやすい商品か、売れやすい商品なのかをそもそも理解していないままスタートしている可能性が高いです。
例えば1週間に3時間程度ネットをしてYahooで調べ物をするくらいの人と、毎日ネットに接続している人では、物への価値観が違います。
パソコンを持たないスマホユーザーで、特に仕事でもパソコンを使わない人と、パソコンを毎日使う職業の人では、物を購入する理由がかわります。
まず、「その商品」がネットユーザーにとってどのような価値があるのかを考えます。
よくよく考えると、そもそもネットでは売れない商品というのも多数あります。
ユーザーはどこからどうやってやってくるか
次に考えるべきことは、ユーザーがどこからやってくるのかと言うことです。
ブログを運営してブログから、Facebookから、Twitterから、検索エンジンから、広告から、様々な入り口があります。
さて、問題なのはこの入口です。
例えばほとんどのコンビニエンスストアでは、入り口は一つです。ユーザーにとって最も目に入るポイントは入口入ってすぐであり、そのまま曲がれば本が並び、雑誌の新刊をお知らせするのが、とてもカンタンです。
ところがもし、この入口が10個あった場合、1つ目の入り口だけ豪華にしても、他の9の入り口から入ったお客にこの配慮は届きません。また、新刊をお知らせする場所も、入った場所の人によってはわかりづらい場所にあるため、お知らせ出来ずに終わることもあるでしょう。
ショッピングサイトの入り口はこれと全く同じです。
よくありがちな大きな誤解は、ユーザーの入り口はトップページだと錯覚してしまいますが、そうではありません。
例えばFacebookからユーザーが紹介する場合、個別ページへのリンクが多いです。
「この商品がいいかも」とか「この説明がいいかも」といった口コミが多いのです。検索エンジンからも同様に、商品や調べ物をして、偶然ヒットした末端の個別ページがヒットする事が多いのです。
ユーザーは個別ページから訪れて、そこからトップページへ移動するのです。つまり、トップページとは、総合案内ページであり、入り口ではないのです。
これを踏まえた上で考えてみましょう。
個別ページにはきちんと商品の説明がされていますか?
読む読まないはユーザーの自由ですが、調べ物をしたユーザーも満足してもらえるだけの説明をしていれば、それだけ多くのユーザーのリピーターが生まれます。
個別ページから、ちゃんとトップページへ帰れますか?
ロゴをクリックしてトップへ戻るのは基本としても、それ以外にトップページへ帰る、わかりやすいリンクがあると便利です。ユーザーはその配慮を決して見逃しません。
関連する情報へのリンクを貼っていますか?
末端の個別ページに直接訪れたユーザーの7割以上が、それに関連する情報に、強い興味を持ってます。関連する情報、商品があるなら、迷わずリンクを張りましょう。
買った後の事を想像できるか
ユーザーにとって、多くの解説、説明は、時として全く意味がない事が多いです。
どちらかと言えば、どうしてその商品が良いのかを説明している方が売上が高い傾向にあります。
また、その説明をする時は、購入者の身の回りの事から、容易に想像が出来る言葉や比較を行うだけでも効果的です。これは、購入者=ターゲットはどんな人かを既に割り出しているなら簡単です。
例えば・・・
家の中をぱっと明るくする置型ホワイト・ライト。何ワット、バッテリー長持ち、交換の手間が省ける。どこにでもおける。省エネ設計、といった商品説明よりも、「彼女とのムードを盛り上げる置型ホワイトライト。お風呂でも使えます!」という一言で解決する場合もあるということです。
いかがでしたでしょうか。
ちょっとした3つのポイントですが、おさえておくだけでもかなり充実したページづくりが出来るようになると御思います。是非チャレンジしてみてください。